どこまで話しっけ?
…朝日が出てきて訳わらず鳴いてして、ホースで水かけてくれた人間を訳わからず警戒してて、触られてきて軽くどいて欲しいから噛んでオオアザがその人間にできた
んで、それ死にたくなり近くにコンクリの壁があってけど実態のない恐怖の化身と一晩中追いかけっこしてたせいで、前足後足も疲労困憊脱水症状 それに
死が怖いって思った だから壁にぶつかっては死ねず。でもその人間に横から麻酔刺されてぶっ倒れちゃった 今回その続き
しっかしなんで、前世で10階から飛び降りたとき気がつかなかったヒィィンかねぇ多分逃げるのに実態ののない恐怖の必死に逃げるのに必死だったからかなぁー。
第1話の下の合わせて読みたいから見てくれブィィ
“白っぽい空間”実態のない恐怖の化身のダンジョン
麻酔が切れ始めて来た。気がつたときにはしっかりと4本の足で立っていた知らないうちに立ち上がっていたんだろう。まだ麻酔が効いているようで、足の痛みは感じないから
「うっ?…ここはどこだ」
少しフラフラする何となく見覚えがあるような気がした、前世の記憶だけど、真っ白な壁があって何人もの人間が自分の方を見ている
実験器具か調理器具らしきものが並んではあったかははっきり覚えてないけど
ここは大嫌いだ。
前世で講義を受けていた実験室か調理室にそっくりす…酷似している、実験室で誰かとグループワークして与えられた実験課題やら調理何か作って、食って片付け
普通なら人間にも、お馬さんでもこんな感情は理解出来ないかも知れない、だってその部屋に恐怖を感じるから、無知すぎる故に”恐怖症”的なものだとすら表現できなかった。
見ているだけでパニックになってきてすぐにでもその場から立ち去りたいけれど、
足4箇所を固定器具で固定されていて、首から何かチェーンでポールにくくりつけられていることにすぐ気がついたから逃げようにも逃げれない、
自分にとってここのような白っぽい空間は狂った元凶、”実態のない恐怖の化身のダンジョン“だと言っても間違っていないような空間だろう。
「きっと悪い夢だろう…早く起きないとまだ10階にいるはず」
とかまたまた、10階から飛び降りてなんやかんやあって気がついたら草原の風抜ける夕方で黒馬になって転生してしまったことをまだ受け入れてない、
まだ夢だと思って今起きているのに“起きようと思ってる”…
本当は自分が死んでしまったことは知っている感触として覚えているけれど、それは受け入れたくなかったんだような気がする。
何ならその目覚めた時点で3歳半馬少なくても、前世人間として死んでから胎児期を考えないにしても
3年半以上経っていないと辻褄が合わない。もちろんそんなことを冷静になって考えられる訳がないけど、前世の骨が残っていたとしてもボチボチ白骨化してきているだろう。
向こうの方から1人白っぽい服装の人間がこっちにやってきて訳もなく顔を触って来た。
何か喋っているしかし全くのノイズ、
声は聞こえるが理解が出来ない、やっぱ馬なので人語を理解するには相当な労力が必要なんだろう。恐怖感からか鼻息は荒く激しくなりただのノイズにしか聞こえない人間の声をかき消すレベルに感じていた
当然訳の分からない何やら自分にメンテナンス?が始まった蹄の裏から4本の足から足の付け根、尻尾、胴体上下右左、首、耳、目、顔、タテガミ
特に胴体の下だったら絶対アレを見られてしまっている、けれど恥ずかしいとはあまり思わないというか、考えられない
でもってまだ麻酔が効いているから動きが鈍い、
ただ
「暴れるなぁ暴れるなぁ、落ち着け大丈夫だぁ何もない」という落ち着こうとする感情と
「夢だぁ悪夢…(実態のない恐怖の化身=)悪魔がくる早く起きてくれ、もう十分嫌ってくらいだぁやったぁ、早く起きてくれ…」
と暴れてまだ前世が普通に寝ているとしか思っていなく起こそうとうする感情と同時に存在している
どっちが自分だろうか? 同時に2つの感情を感じるのは無理な話しだ と思い込んでいた
でこれはどっちも自分。同時に2つ以上の感情を頭は処理できるってことを受け入れられなかった
このときはけっこう毛並みタテガミボッサボサで、蹄も一見白く綺麗だったけどボロボロだったって厩務員が言っていたなぁ
あぁ厩務員?厩務員(キュウムイン)は、馬を世話してくれる人間ってことヒィィン
自分の担当の厩務員はマッドサイエンティストだから、馬語を人語化人語を馬語化する装置を作ったんだよ
ゴメン邪魔(厩務員)が入った。一通りメンテナンスを終えた自分はこの後放牧地に送られることになった
理由は当時喋らずとも会話で喋って意思疎通できなくても情緒不安定だったのが見て取れたらしい
メンテナンスが終わった頃には麻酔は切れていたらしいけれど脚の痛みはかなり軽くなった前世の記憶で考えると大っ嫌いな真っ白な空間だったけどどうやら全身のケアをしてくれたみたいで
昨日”実態のない恐怖の化身”に追いかけられて一晩中走っていたのにその疲れはもう気にならない。
放牧地まで移動するためにこっから”馬運車”に乗った昼間で風が吹いていて、開いた小窓があってそこから頭を出しやり引っ込めたり、
景色と空気が流れていってて、馬運車のエンジン音もしっかりと聞こえていている。前足、後ろ足時々動かしたりしては訳もなく寂しく悲しかった、
で悲しかったでも景色は鮮やかに見えた、わずかだけどそれが心を癒してくれるたまたま馬運車の中にイモムシもいたからそのイモムシ…おそらく蛾の幼虫と喋ってた
イモムシからしたら自分より体重が何万倍もあるデッカイ黒い物体が一方的に、ブィィブィィヒィィンヒィィン言っているだけだっただろうけど、
気がついたらいなくなっていた、足元の方に行ってはいないからおそらく踏みつぶしてはいない小窓から馬運車の外に出ていっちゃったんだと思う
「あぁもうお願いだ起きてくれ何やってる(ブヒィィィン)、このままだったら馬の姿している夢から起きれなくなる」
まだ馬の自分が受け入れてない。もう正直あの時の自分に”自分で前世の肉体ダメにした癖に、見苦しいからいい加減にしろ”って言いたいところだ…でも自分を否定するのは良くないなぁ
“起きようと思ってどう頑張っても起きれない夢”ならそれが現実。
前も言ったけど“ハローニューワールド”だブィィ、
ここまで
一晩中実態のない恐怖の化身に追いかけられても…
同時に自分の蹄の音で走るの嫌になっても…
その翌朝にホースで水ぶっかけられても…
怖く感じ人間噛んじゃって死にたくなっても…
大っ嫌いな白っぽい空間でケアされても…
馬運車の中でイモムシと喋っても…
“夢”から起きれなかった、けれどもう夢の中の世界だとしたら散々十二分に動き回った
前世の頃からストレスたまったら走ればことすむと思って、散々走ってきてるその単純な思考回路と、並々以上の持久力で良く頑張った。と今なら思える
でも自分自身を褒めても褒めなくても、夢から起きるのは普通そんなに難しいことじゃないはずだ、もう人間としては死んじゃったから夢から起きれないんだよ。
しかも、このとき3歳半馬だから少なくても3年半以上前から…
ちなみにこの後馬運車が放牧地に着いてさらに、
気が狂ってる黒馬(自分)はさらなる爆弾発言するよ。
自分570kgあって走ってる(競走馬)のサラブレッドとしては体重重めだけど。
今回はここまで、次は放牧地で今さっき現れた、厩務員に”赤いよだれ掛け”的なもの外される話、実はさっきの”白っぽい空間”ではメンテナンスはやったけど、
それは外すことなかった。なんでだろね。