よく晴れた夏のあと1ヶ月で19歳の誕生日が迫る日自分はこの世界に別れを告げることにした
なんでかって、友達を作って環境に馴染めなかったからだよ。
でも大学に進学後勉強以前にそもそも講義に出席して座っていることさえ困難になって
親や教員教授からも怒られるし、友達はそもそもいなく誰かに助けを求めても、お店の店員に話す勇気すらなくし
自虐の連鎖が歯止めが効かなくなった
「自分はダメな人間、小学生の1年生でも授業に出席してられるしレポートもやるのにそれすら出来ない」
と図書館に行っては涙を流さず泣いて夕方になったら少しだけランニングを20分くらい走る
6月の末にJRを使っていくところをバスで行ったほんの気分転換、病んではいたがまだ理性は残っていた、
しかし財布も、スマホも自転車の家のカギも、肝心なものバッグに入れないでバスに乗っているのに気がついたのはもうすぐ下りようとする頃だった
結局
「すみません!」
とほぼほぼ土下座をして何とか下ろしてもらったけど当然そんなことがあったら講義に出席するどころでは無くなってしまった
一刻も早くバスの運賃を払わないと、と思ったけれどJRで帰ろうにも財布も定期券もないから3時間くらいかけて歩いて家まで帰った
途中、喉が乾いていてもジュースやお茶も飲めないし走ったらバッグが揺れるものあってしすぐ疲れる、
今、馬として背中に人間乗せて走ったら上手い人間だと走るペースに合わせて背中で揺れないようにしてくれるヒヒン、
けどバッグだったらそうはいかないブィィ体重の10%以上ある6kg超が背中にどんどんと打ち付ける、
あんまり痛くはないけど、今でも背中に人間乗って上でドンドンやられたらちょっと…あぁトラウマ。
家に帰って来たら12時近かったここでも家のカギも持ってなかったので大家さんに開けてもらって何とか家に入れた
そしてスマホや財布、定期券や自転車家のカギを持ってバスの運賃を払うために、バスターミナルの案内所に向かってやっと一安心したけど、
こんなに頑張っても結局大学に行けなかった結局その日は普通の人がバスの料金を一瞬ものの数秒で払うことに数時間もかけて、ただ疲れてしまっただけ
しかも、足に嫌な予感を少し感じた
7月初日だったかな?、その足の嫌な予感は確実になった病みきった心を支えて来たランニングが出来なくなって来た、
太ももの横から始まった痛みは背骨や方にも現れ始めた、しかし自分はもはやあの頃走るために生きているようなもの。
ランニングで走ったときの快感目当てでかなり痛みが出て来ているのにもゴリ押しで走った
走れないなら用無し自分に生きている意味はないそう考えていた、
しかしもう走るのも限界だったからどうすることもできなくて休んだ、
周りはとても怖く睨んで自分をけなしてくるし
かなり前から人間の声はまともに聞き取れない、音ととしては聞こえている。
「怖い 怖い 足痛い」
よくわからないもの実態がない思い込み?か表現できない”実態のない恐怖の化身”が追っかけているようだ。
しかしまだスマホでやっていたSNSがあったので自分からの死は止まれていた。辛うじて吐口があった…辛うじて
でも悪い事は連鎖するみたいだった。ある意味で少しありがたいことだ逆に考えるといい、出来事も連鎖するってことになるから
7月の2日〜5日、スマホが壊れた。
朝起きてからSNSのシステム的な問題で自分のコメントが出来なくなった
でどうしたかと言うと、スマホの中が汚れているせい水で洗えば直ると思って中のバッテリーを外して洗ってみたら当たり前の如く壊れる
「ハハハハハハ」
と笑ったような気がする、もう十分生きたよく頑張った楽になりたいそう思って大学のキャンパス内のビルの10階に上がった
流石に10階まで登ったら夏で暑いけれど風が吹いている少し涼しささえ感じた
感覚的に全てにおいて狂っているせいで痺れて走れなくなっている体にすらあまり違和感を感じなく、実態のない”恐怖の化身”がこっちに向かってくる
何の迷いもなく10階から飛び降りた
魂がイカれてしまったから降りたがっていた、
ざっくりと2.5秒後ブィィね
けど感覚的にはとても長かった30秒くらいあった気がする
一瞬強烈な衝撃を感じると、地面人間打ち付けられた自分が寝っ転がっていた。血が出ている
何をやってしまったのかはすぐに分かった、自分で自分の肉体を殺してしまった。揺すっても叩いても全然起きない
そんなの当たり前だ
魂?である”本体”が抜けてしまったから絶対起きない、もし起きるなら血が出ている自分を見る事はないだろう。
しばらくの間自分の死体を見ながら場で泣いていた、そしたら死体が片付けられていき
数日後、自分の肉体の葬式があったでも皆あんまり悲しそうに見えないただ事務的な作業だ、
ただ悲しいのは自分だけ
本当のところ皆が自分の死を悲しんでいたのかは知らない、でもただの作業見えて仕方なかった肉体がないながらも
「自分はここにいるよ、死んでないぞ」
と思っていた
声には出してないし出せたところで聞こえなかっただろう
で、自分の葬式を見ながら誰でもいい誰かと喋りたい気持ちを伝えたいと無いはずの心で必死で思った
「もっと話したかった、こんなのはゴメンだぁ」と
それから、気がついたのは夕方だった右も左も分からない草原の中に横たわっていた
視野がかなり広く音もよく聞こえる、立ち上がってみるとどう頑張っても手…いや前足が地面についてしまって四つん這いだけど指で立っている感覚
足元前足のほう見たら黒い足に白い蹄が見えて少し首後ろに捻ってみたら背中が見えた
体には人間のときのような痺れはなかったが、発狂した
実は自殺したところから夢だと思っていた。
しかし馬だった、夢じゃなく実際に自分に起きたことだった。
念のためそばにあった水たまりで自分の姿を確認するものの、写ったのは挙動不審な黒馬。
人間としての記憶と感覚以外何もかも全てを失ってしまっていることに気がつき
右も左も分からない草原を落ちていく夕日の中さらには暗くなっても、
ずっとずっと泣きながら叫びながら走り続けた
蹄の音、耳が風を切る音四足歩行してるとても人間じゃないもう嫌い 酷い 悲しい 怖い 苦しい…何がどうなっているのか理解出来ない。
「なんでここ(草原)にいる?なんで自分は馬なの」
死んだのにまだあの”実態のない恐怖の化身”が追っかけてきてついでに分からない重い問題が背中に乗っている。
自分の肉体の蹄の音と筋肉の振動すらうるさいし、心を傷つける
けど動くほどに音と振動がする…
もし止まったりペースを落としたら実態のない恐怖の化身追いつかれてしまう、だろう
だからと言ってスピード上げたら苦しくなるし蹄の音や体の振動が大きくなる
分からない背中の問題が重く感じる(人間も鞍すらも何も乗せてないのに)
やがて、脱水状態やめまいがして疲れ走れなくなってきた頃に真っ暗だった東の空の方が明るくなって来た朝だ
「何で自分は馬なの…人間に戻りたい」
って呟いて寝っ転がった、馬になってる時点で人語では言っていないので人間からしたら”ヒヒィィン”鳴いたようなもんだろうね
しばらくして人間がやってきてホースで水をかけられた。気持ちよかったけど、水かけられてる自分もhorse(ホース) 人間だったら、ないとは言わないけどいきなり水ををかけるとかしないだろうなぁ って感じてた。
今さらだけど馬になっているのに気がついたときに”赤い首かけ”(よだれ掛け)的なものをかけていたブィィね。
ごめんあんまり重要じゃないと思っていわなかった。